相談事例3

ソーラー蓄電開発

無線機を利用して位置情報を遠隔で取得する装置を再生可能エネルギーを活用して運用したいという要望で無線機の消費電力が0.3w程度の小電力での稼働の為、バッテリーだけで3日持ち、太陽光発電にて電池を充電出来るものを作成したいという要望でした。

一般的には12vの鉛バッテリー等でソーラーパネルとソーラーチャージャーを使って構成を組込む事で可能となるが、容易に手に入るリチウムイオン電池で運用したいという事でモバイルバッテリーを活用出来ないかという要望がありました。
モバイルバッテリーに関しての知識は疎かったのですが、このモバイルバッテリーは容量の表示に対して使用できる範囲が少ないという事があります。

充電や放電を行うためには電池から見ると電圧を変換するであったり、チャージャーを内部に設けたりしますのでその分の損失(ロス)が生じます。調べると良くて放電の効率は75%程で悪いものだと65%程とかになっている。
充電側は入力に対して電池へ到達までの損失(ロス)は不明でモバイルバッテリーを分解してデータを取れば出来るが、危険な行為となる為、その調査はやらなかった。充電する場合も昇圧や降圧をして充電するのが一般的だがこちらも損失が80%程あるのではないかと想定出来ます。

ソーラーパネルはUSB出力が付いたものを選定し、バッテリーはモバイルバッテリーの高容量タイプ、後は無線機を取り付けてパススルータイプのモバイルバッテリーで充電しながら放電を行ったが、結果は運用には厳しい結果となった。

問題はモバイルバッテリーの制限上、ソーラーパネルも十分に発電量を取り出せない、モバイルバッテリー側で制限が働いてしまう。等々色々問題が発生し、モバイルバッテリーを活用してのソーラー蓄電は簡単には出来ない事が分かった。

やはり、一般的な構成が簡易かつコスト安になるが、モバイルバッテリーが活用出来れば用途が広がるとも感じた。
外部にコントロールする制御装置をオリジナルで作成すれば運用が可能にはなると考えられる結果となった。

下記、試験状況  

左がソーラーパネル 
中央の箱が発信機 
右下がモバイルバッテリー

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